Cisco ThousandEyes
SaaS 型 マルチレイヤー監視ソリューション Cisco ThousandEyes
OVERVIEW Cisco ThousandEyesとは
Cisco ThousandEyesは、ネットワークパフォーマンスモニタリングおよびトラブルシューティングソリューションです。ThousandEyesは、ネットワーク上のトラフィックとエンドユーザーエクスペリエンスをリアルタイムで可視化し、ネットワークの問題を特定し解決するための手助けをします。
なぜ、いまThousandEyesが必要なのか
企業ネットワークの根本的な変化
企業のネットワーク構造の変化により、かつては制御可能だった社内のネットワークも大きく変わりました。
既存の監視ツールでは制御できない領域が増え、新たな対応が求められています。
一昔前のネットワーク
- 基幹系システムは自社データセンターで運用
- 社内ネットワークからアプリを利用
- アプリ、ネットワーク、基板の全てが制御可能
現在のネットワーク
- アプリやサービスはデータセンターの外の世界へ
- リモートやモバイルなど、利用者の環境が多様化
- 既存の監視ツールでは制御できない領域が急増
ネットワークがブラックボックス化しており、原因究明ができず対策できない!
利用者
「なにかWebに繋がらない……」
「なにかクラウドサービスが利用できない」
管理者
「回線の集中利用によるアクセス低下?」
「DNSのレスポンス低下?」
この「何か……」の裏には様々な要素が存在
トラブルが発生するポイントは多岐にわたりますが、その分析、究明ができない!
ThousandEyesで解決します!
問題の影響範囲を簡単に確認
社内、社外に配置したエージェントからの監視により、発生した問題の影響範囲を特定することができます。
サーバー/ネットワークの問題点を分かり易く表示
アプリケーションレイヤおよびネットワークレイヤにおける監視状況を定期収集して、その時々の状況を簡潔に参照できます
ネットワーク経路の可視化を実現
自社ネットワークの境界を超えて、契約先のプロバイダーや利用サービスまでのエンドツーエンドの全ての経路を可視化します。
社内外での監視データの共有
ライブ共有機能により、リアルタイムのデータを関係者へ配信でき、エビデンス(証拠)として問題点を共有することが可能です。
Cisco ThousandEyesの可視化の仕組み
1.データ収集
ThousandEyesは、クラウド環境、データセンター、エンドユーザーデバイスなど、さまざまな場所にエージェントまたはソフトウェアベースの監視エージェントを配置します。これらのエージェントは、ネットワーク・トラフィックをアクティブに監視し、遅延、パケットロス、その他のパフォーマンス・メトリクスを測定してデータを収集します。
2.パスの可視化
エージェントから収集したデータを分析することで、ネットワークパスとルーティング情報を追跡します。ルーター、スイッチ、ネットワークリンクを含むネットワーク全体をマッピングし、ネットワークを視覚的に表現します。この可視化により、トラフィックフローの経路や、経路上の潜在的なボトルネックや問題を特定することができます。
3.エンドポイントの監視
ThousandEyesは、エンドユーザーデバイスの観点からもネットワークパフォーマンスを監視します。ユーザー・デバイス上にエージェントを配置することで、アプリケーション・パフォーマンス、DNS解決、ネットワーク遅延、その他のメトリクスに関するデータを収集します。これにより、エンドユーザーに影響を与えるパフォーマンスの問題を特定することができます。
4.リアルタイム・ダッシュボード
収集したデータを視覚的かつ直感的に表示するリアルタイム・ダッシュボードを提供します。これらのダッシュボードには、グラフ、チャート、マップが表示され、ユーザーはネットワーク・パフォーマンス・メトリクスの監視、トラフィック・パターンの可視化、異常や問題の特定をリアルタイムで行うことができます。ユーザーは、ダッシュボードをカスタマイズして、関心のある特定の領域に焦点を当てたり、特定のネットワーク・セグメントをより深く分析することができます。
5.アラートとレポート
事前に定義されたしきい値やネットワーク・パフォーマンス・データで検出された異常に基づいて、アラートと通知を生成できます。また、詳細なパフォーマンス・レポートの生成や共有、時系列での過去の傾向の追跡を行うレポート機能も提供します。
ThousandEyesによる可視化
タイムラインビュー(時系列データの収集)と複数レイヤの可視化が可能
ThousandEyesのユースケース
ユースケース① サービス事業者 ‐オンラインバンキングなど‐
サービス事業者様 | 導入利益 | 効果 |
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ユースケース②-1 企業IT部門 ‐M365, Zoom, Boxなど‐
IT部門、データセンター | 導入利益 | 効果 |
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ユースケース②-2 企業IT部門 ‐WAN回線品質など‐
IT部門、データセンター | 導入利益 | 効果 |
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ユースケース②-3 企業IT部門 ‐リモートワーク環境のモニタリング‐
IT部門、データセンター | 導入利益 | 効果 |
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SYSTEM CONFIGURATION エージェントの種類
エンドポイント エージェント
エンドユーザー端末上のブラウザにプラグインとしてインストールする監視エージェント
- Windows/MacOS
(ユーザー体験の測定)
エンタープライズ エージェント
自社ネットワークやデータセンタ、支店、クラウド上に簡単にインストール可能な監視エージェント
- VMware ESXi
- Oracle VirtualBox
- Microsoft Hyper-V
- Linux
- Intel NUC / Raspberry Pi4
- Cisco Catalyst 9000
- Cisco ASR 1000
- Cisco ISR 4000
(内部からの監視ポイント)
クラウド エージェント
ThousandEyesが設置・運用する世界190都市以上に配置された監視エージェント
(外部からの監視ポイント)
PRODUCT DETAILS 製品詳細
Endpoint Agent
エンドユーザー端末で動くエージェント
- Windows / Macのブラウザにプラグインとしてインストール
- 監視対象のWebサイトのドメインを予め指定し、ユーザーがブラウザ操作でアクセスしたときの状態を監視
- 一定間隔で監視対象のWebにアクセスする監視も可能
- よりユーザー環境に近い形での監視が可能
Enterprise Agent
ユーザが自社内に自由に設置可能な Agent
- データセンターや拠点に設置して利用
- 軽量のアプリケーション
- 取得が容易(メーカ管理ページよりDL)
- 設定が容易(IPアドレス設定等)
仮想アプライアンスや小型PCへのインストール、ネットワーク機器でのコンテナホスティングなど、ソフトウェアによる多様な導入形態をサポートしており、ユーザ環境に沿った形で導入が可能です。
形態 | サポート環境 | 必要スペック | 備考 |
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Virtual Appliance (OVA) | VMWare (ESXi, Workstation, or Player) Oracle VirtualBox | 1 vCPU, MEM 2GB, HDD 20GB | • Ubuntu LTSベース • OSおよびエージェントは⾃動更新 • rootアカウントは⾮公開 • 管理⽤UI提供 • VMware Tools未提供 |
Hyper-V Appliance | Microsoft Windows Server 2008 Microsoft Windows Server 2012 | 1 vCPU, MEM 2GB, HDD 20GB | |
Linux Package | Amazon Linux 2 Oracle Linux 7.7+ Red Hat Enterprise Linux and CentOS 7.7+ Red Hat Enterprise Linux and CentOS 8.1+ Ubuntu 16.04, 18.04, and 20.04 |
最⼩: 2 CPU, MEM 1GB(*), HDD 20GB推奨: 2 CPU, MEM 2GB, HDD 20GB (*) HTTP PageLoad, Transaction利⽤時はMEM 2GB必要 |
• エージェントのみ⾃動更新 • x64 (64-bit)アーキテクチャのみサポート • Ubuntu 18.04についてはARM64でもサポート |
Docker Container | 64-bit Linux distributions Kernel version3.10 以上 https://docs.docker.com/engine/installation/linux/ | MEM 2GB | |
Intel NUC (iso image) | Intel NUC i3/i5/i7 10th /8th / 7th / 6th /5th generations |
MEM 4GB, SSD 64GB | • Ubuntu LTSベース • 管理⽤UI提供 |
Cisco IOS XE Container | Router: ISR 4000 series, ASR 1000 series, Catalyst 8000 series Switch: Catalyst 9300/9400 series |
2GB of free memory per installed Appliance SSDを搭載すればPage Load、Transactionテスト実⾏可 ISR4000 / ASR1000:MSATA-SSD or NIM-SSD Catalyst 9000: USB 3.0 SSD |
Catalyst 9300/9400 シリーズのDNA Advantage ライセンスにお試し TE ライセンス (22unit分)が付属します |
Cisco NX-OS | Nexus 9300/9500 series | No additional hardware required | 要DCNM |
Juniper Junos OS Container | Juniper NFX250 Router Junos OS Release 15.1X53-D45 or higher |
Minimum 8GB of physical memory 2GB of virtual memory per ThousandEyes Virtual Appliance |
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Amazon Web Services | AWS CloudFormationを利⽤してEC2上に構築 VPCサブネットに接続 | t2.medium (2CPU, MEM4GB) | |
Raspberry Pi 4 | Raspberry Pi4 モデルB (4GBメモリを推奨) | microSDカード(32GB以上) PoEアダプターまたは標準のUSB-C電源 | • HTTP PageLoad, Transactionテストは実⾏不可 |
Cloud Agent
ThousandEyes社が世界中に設置したエージェント
- 63国242都市(2023/3現在)
- IPv4用とIPv6用あり
※AWS / Azure / GCP / Alibaba上に設置のエージェントも用意されています。
日本国内は34か所に設置(2023/3現在)
- 東京(14か所)
- 大阪(10か所)
- 名古屋(2か所)
- 札幌(2か所)
- 仙台(2か所)
- 高松(1か所)
- 北九州(1か所)
- 横浜(2か所
PLAN / LICENSE プラン・ライセンス体系
ThousandEyes 課金体系
Enterprise/Cloud Agentの課金の単位はサイト監視をする独自の「Unit数」で算出
1年単位での契約、月間1,500 or 500Unit以上から契約可能
Unit算出式(月間)=【① × ② ×(60/③)× ④ × 24 x 31】
※テスト種別、設定値により異なる場合があります
Agentの種類 | 課金単価 | 契約条件 |
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Cloud、Enterprise | Unit | 月間500Unit |
Endpoint | 台数 | 100台~ |